私は当社エンドミル製品の品質管理に使われている測定器の光学設計開発を担当しています。品質を保証する為には、高精度に安定して測定できることが重要です。その為に最も重要な設計要素は、測定対象の形状を正確に撮像することです。どんなにソフトウェア処理技術が優れていても、そして進化しても、正確に撮像されていなければ正しい結果は得られません。開発の根幹となる部分は、このような「撮像」というアナログな技術なのです。私の得意とする分野は、測定対象に対して撮像に最適なカメラ、レンズ、照明の組み合わせと撮像条件を見つけ出し、正確に撮像できる環境を構築することです。全てに対して良い選択をしなくては、十分にパフォーマンスを発揮させることはできず、簡単なように見えますが、実は高いスキルが要求されます。また光学設計は、理論だけではカバーできない経験に基づく部分も多く、私の約20年間の経験と実績が今の業務に活かされていると自負しています。これからも様々な製品で更に高いレベルの品質管理が要求されると思います。私はより高精度の測定器を開発することで、優れた製品の提供に貢献していきたいと思います。
大曽根さんの開発した “こだわり” の測定機は、“CBN-PLB”(超鏡面加工用ボールエンドミル)等の製造で活躍しています ↓