CBNシリーズ製造リーダ－ 棚村さん
CBN工具は年々需要が増えており、かつ再研磨の要求も高まっております。工具の交換頻度を抑えて長寿命高精度加工に用いられる高価なCBN工具は、再研磨での要求精度も高く、どんどん小径域へと広がりつつあります。当社ではこのニーズに応えるためにお客様から使用済みのCBN工具をお預かりし、受け入れ検査で必要な除去量を調べ、新品と同じ加工プログラムで再生しております。再研磨では「切刃エッジ部のダレ」や「微小なチッピング」を削り落し、損傷部が残らないように全長方向の追い込み量と工具回転位相を制御する必要があります。再研磨トライを始めた頃は、位相検出が不安定で「エッジ部のダレ」残りが生じたり、必要な逃げ幅が確保できずに再研磨を繰り返しとても苦労しました。しかし現在では三島研究所で開発した「OPTECH-PA」を使用することで高精度の先端検出と位相合わせができ、小径でも安定した形状で再研磨ができます。私は、お客様から繰り返し再研磨の受注をいただけるように、ワントライで良品にすることにこだわっています。CBN工具はCBN層が限られているため、これが生涯寿命を決めるからです。私はこれからも新品同様の『切味を再生』するために、高価なＣBN工具を1本１本丁寧に再研磨し、高精度加工を下支えしていきます。
棚村さんが “こだわり” をもって再研磨している“CBNシリーズ”は、こちら ↓
2021年11月発売の4枚刃を含め豊富なバリエーションを揃えております。ぜひともお試しください。
※再研磨対応可否については、弊社営業にご相談ください。
