CBNエンドミルはその母材の硬さを活かし、焼入鋼やハイス鋼などの硬い被削材の切削加工(数μmの加工寸法公差内に仕上げる)に使われています。そのCBNエンドミルの製造における一番の課題は外径寸法の安定化でした。硬いCBN材は、加工時の寸法変動幅が太径ほど大きく、砥石損耗のために一定方向への変動傾向があるため、頻繫に寸法調整、確認の手間が生じ苦慮していました。硬いCBN材に適す砥石開発と研削条件の検討、加工方法の試行錯誤により連続加工にたどり着くことができました。まずは外径変化の原因や超硬研削との定量的な違いをまとめ、何を改善しなければならないのか、問題点をはっきりさせたうえで達成手段を検討し、結果の仮説~検証をしてきたのです。私はこの難題解決に際し、仮説を立てて検証することの大切さを再認識しました。また、連続加工が出来たら終わりではなく、より手間をかけずに、かつ高精度に連続加工する方法も検討し実現しました。このように『詰めの一手』をしっかり実行することが私のこだわりです。私のこのこだわりがユーザーの皆さんに伝わるように丁寧に造り続けます。
渡邊さんが “こだわり” をもって造っている “CBNラジアス4枚刃シリーズ” はこちら↓
2021年11月発売の新製品です!
4枚刃により、ボリュームのある加工を スピーディーに行えます。
ぜひともお試しください。