CBNシリーズ製造リーダ－ 樋口 淳さん
技術設計部門よりCBNロングネックエンドミルについて小径側にシリーズを拡大したいという要望を受け、いかに外径・振れ・テーパ形状精度を安定させてロングネック外形を造り込むかというトライを進めました。トライ初期は硬いCBN素材が砥石の損耗に影響して寸法のバラツキが大きく、公差内に収まらず、欠け・形状崩れなどのトラブルの連続でした。私は現工程を担当する前に、長年超硬素材の溝研削加工に取り組む中で、超硬の研削面品位と寸法精度が砥石設計とその加工動作、砥石の回転方向、研削液の掛け方などで変化する知見を得ていたので、それを活かしてCBN素材のロングネック外形加工の挑戦を続け、φ0.1の小径でも安定量産する製法を確立しました。この成功は私一人の力だけではありません。様々な意見を出し合い、チーム一丸となって挑戦し続けた成果です。この経験から私はトライアンドエラーの中で得た知見を系統的にまとめて組織のノウハウとし、新たな課題や日常の問題を解決することの大切さを学びました。私はこれからも研削のプロとして、『研削術』を追究し次代に継承します。
樋口さんが “こだわり” をもって造っている “CBN-Fシリーズ” はこちら↓
優れた耐摩耗性と耐欠損性により長時間加工でも良好な加工面粗さと精度を実現しています。ぜひ “CBN-Fシリーズ” をお試しください。
