工具設計部門より外径・R精度公差をさらに縮小したいという要望を受けて製造リーダーであった私は、チームで安定した生産をするために『精密製造体制の確立!』を目指しました。
求められた高い精度のエンドミルを造り込むために重要なことは、1) ワークと機械の位置決め精度、2) 恒温環 境の整備、3) 測定値の保証であると考え、関係部署と協力して改善を進めました。
私がリードして改善したことは、自社開発測定器の機差をサブμmレベルまで抑えたことです。高精度の自社測定器でも機差が発生しては意味がないため、まずは従来より高精度なゲージを造り、それぞれの測定値を合わせ込むことで基本的な寸法保証体制を確立しました。また、研削中の加工精度を向上させるために砥石損耗の影響を考慮した寸法補正はもちろんのこと、あらゆる熱とどう向き合い寸法を安定化させるかを考え、変化する現象を観察して捉え、対策を積み重ねることで、Vシリーズの製法を確立しました。これからもユーザの皆さんに安心して使っていただけるように、高精度のエンドミルを丹精込めて造り続けます。
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