加工寸法精度が要求品質に満たない状態、または不具合により異常に悪化した状態をいう。
ノギス、マイクロメーター、工具顕微鏡、画像測定機などで確認する。
基板くり抜き
ピースを外して寸法測定
故障原因 | 故障の状態 | 対策 |
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ルーター剛性が低い | ルーターが曲がり易くなり、加工寸法精度が悪化する | 心厚を大きくする |
刃長が長い | 刃長が必要以上に長いと、曲がりが大きく加工寸法精度が悪化する | 基板重ね枚数に合わせて、適切な刃長を選定する |
ルーターの根元で加工出来るように切込み量を調整する |
故障原因 | 故障の状態 | 対策 |
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送り速度が速い | ルーターに掛かるラジアル荷重が大きくなり、曲がり易くなることで加工寸法精度が悪化する | 送り速度を下げる |
故障原因 | 故障の状態 | 対策 |
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基板のバタつき | 基板の固定が不十分な場合、加工中に基板が動くことによって精度良く加工出来なくなる | 基板をしっかり固定する(ピンやテープを用いて確実に固定する) |
重ね枚数が多い | 重ね枚数が多いほど曲がりが増加し、精度が悪化する | 適正な重ね枚数(要求品質を満たす重ね枚数)を選定する |
故障原因 | 故障の状態 | 対策 |
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スピンドルの振れが大きい | 動的振れにより加工寸法精度が悪化する | スピンドルの補修(コレットチャック等)を行う |
テーブルの不具合 | ボールネジ、ガイドレールの動きが悪くなり、精度が悪化する | テーブルのメンテナンスを行う |