1990〜1999年代品質保証体制の確立と上場
国際品質規格ISO9001/9002の認定を段階的に取得し、製品品質の保証体制を確立しました。名古屋営業所や三島研究所を開設し、顧客サポートと研究開発機能を強化。長岡第三・第四工場を新設して生産能力を拡大し、中国・香港に現地法人を設立してアジア展開を本格化させました。1996年に東京証券取引所第二部、1998年には第一部への上場を果たし、企業としての信頼性を確立。PCBドリルの月間生産本数は500万本に達し、技術力と生産力を兼ね備えた企業へと成長した飛躍の時代です。
— 会社のあゆみ —
— 製品のあゆみ —
1990年
1990年
東京工場新設、移転
ゴルフパター開発・販売開始
1991年
長岡第三工場新設
光学式スピンドル振れ測定器
OPTECH-RI開発・販売開始
水潤滑式高速スピンドル
OPTIMA-125開発・販売開始
1992年
専用機センタレスグラインダCGシリーズ開発・販売開始
転造盤RF-20開発・販売開始
1994年
名古屋営業所開設
PCBドリル部門でISO9002の認定取得
シンニングドリルNTシリーズ開発・販売開始
転造工具 平ダイス開発・販売開始
1995年
中国現地法人UNION TOOL(SHANGHAI)CO.,LTD.設立
プリント配線板厚測定器TMI開発・販売開始
1996年
本社移転
三島研究所開設
1997年
長岡第四工場新設
香港現地法人UNION HONG KONG LTD.設立
PCBドリル・超硬エンドミル・直線運動ローラー軸受部門でISO9001の認定取得
1998年
PCBドリル月間生産販売本数500万本達成
1999年
測定機部門でISO9001の認定取得
1996年
東京証券取引所第二部上場
1998年
東京証券取引所第一部上場
当社の株式が広く公開されたのは1989年。実はその際、直接東証上場を目指していた。当時の売上高基準に触れ店頭市場に甘んじたが、当社の悲願は東証上場だった。1995年あたりからパソコンに使われるチップの技術が進化し、当社の極小径ドリルが市場の耳目を集めるようになった。当社の成長第三波の始まり。この年の秋に正式に上場準備委員会が立ち上がった。目標は1996年1月に上場を表明し夏前に第二部に上場することだった。以降、突貫作業。正月休みを返上して準備を進めた。この時期に本社移転もあって、資料紛失防止のため最後の最後に引越しすることとなり、最終トラックが古い本社を出発する様子をよく覚えている。その後の上場審査では紆余曲折があったが、当時の主幹事証券会社の尽力と準備委員会メンバーの粘り強い取組みが奏功し、少し遅れの9月に夢がかなったのだった。誇らしげなメンバー達の様が今でも浮かぶ。その後、2年して東証1部上場。この時の上場審査は思いのほか楽で、「御社の2部上場を却下しなくて良かった」と東証審査官にいわれるほどだった。上場後の当社の成長が東証を始めとする社会全般に伝わって今に至っているのだろう。