PCB(Printed Circuit
Board)とは電子回路基板のことを言います。電子回路基板は電気で動くもの、例えばパソコンや携帯電話といった電子機器製品には必ず内蔵されています。そして個々の電子部品を電気的に繋ぎ、製品としての機能を実現させる働きがあります。
電子部品同士を繋ぐ際には、電子回路基板に「導通穴」と呼ばれる穴を明ける必要があり、その加工に使用されるのがPCBドリルです。
話すだけの携帯電話から様々なニーズに応えるスマートフォンへ。厚いブラウン管テレビから壁掛けも可能な薄型液晶テレビへ――このように電子機器製品は多機能化・小型化の方向に進んでいます。
それらの製品に内蔵される電子回路基板には、限られたスペースにたくさんの導通穴を明け、膨大な電子部品を載せなくてはなりません。
そこで必要となるのが小さな穴を明けることができるドリルです。ユニオンツールの製造するドリルは髪の毛の直径よりも小さな穴を明けることが可能であり、電子機器製品の進歩と共にその需要はますます増えています。
生産においては「最高の品質を最高の効率で」の思想のもと、製造・検査・梱包までを自社生産整備で行っており、お客様のニーズに迅速かつ柔軟に対応できる体制が構築されています。
環境への取り組みとしては、PCBドリルに使用される貴重な鉱物である「タングステン」を、独自のドリル構造を採用することで、その使用量を大幅に削減しました。また自社開発の全自動ドリル先端研削盤により、ドリルの再研磨を実施。工具寿命を延ばすことでも省資源に貢献しています。その他、ドリル専用ケースの回収・再利用にも積極的に取り組んでおります。